拡大するシニアマーケットに対して、いかにアプローチしていくかをテーマにした本。
長くシニアの消費行動を見てきた著者は「健全なシニアビジネスが創出され、シニアの生活不安の解消や生き甲斐づくりにつながる消費が増えれば企業の業績も向上し若者のためにもなる」と唱える。
その中で、モノ余りの成熟社会といわれる現在においても、シニアの「不安・不満・不便」を解消されないままだと強調。
シニアの消費を後押しするには「不」の解消が鍵を握り、「加齢による身体変化」「ライフステージの変化」により消費行動も変わってくるという。
例えば、退職者によく売れる車は軽自動車とハイブリッド車であることを踏まえ、年金生活に入るので月の支出を抑えたいダウンサイジング消費と分析する。
自分と家族と社会の変化に合わせて選択されていくのだという。
また最後にシニアのネット利用者が増加すると解説。
総務省の統計を基に、10年後には60歳代のネット利用率は90%になる描く。
つまり、ネットを縦横無尽に活用する「スマートシニア」とよばれる人が増えたことで、スマートシニアへのアプローチが一層重要になると説く。
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